風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

re Response

あみだくじを辿るように
最初の君を探しに行く
忘れきれない温もりとか悲しさを
今も握っている掌は開かない
手放したい後悔と
戻らないもどかしさの中で
身体と心は別じゃない
そんな解っている事に
「本当に?」って繰り返す
昔のボクが今も言う

周り一面何もない
眩しさだけの世界に浸かる
固く瞑った目で見通したら
見えるものも見えないまま
そんな事も捉われて判らない
日常は淡々と過ぎていった

はっきりとした境界線
ボクは離され自由になった
望む望まないにかかわらず
小舟は滑り出していく
手足の重さを感じながら
涙の海原に心もとなく漂い
遠くの場所を
また独り辿りなおすみたいに