風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

詩・散文詩(HP)

■取り合えずのトリアエズ■

僕のHPである所の「風見鶏テキスト」にUPした 現段階までの全237詩分移動完了~(>w)ぃや無駄に長かった長かった。 故にココに記しておくものなり。

クマさん大好き

ぽっかり ぽっかり 浮かんでる ワタシの ワタシの 大好きクマさん ボタンの瞳が可愛いね 黒いお鼻 可愛いね 大切 大切 大好きクマさん 今日も抱きしめて 軽くお散歩 少し破けた尻尾から 真綿の白が覗いてる 直してあげたいけれども 直せないよ ゴメンね 夕闇…

66の我侭

66の夢を見つめ 繰り返しを集める 取りこぼした夜を滑るように駆け抜け 暗い月の出た空の 凡庸な眺めは 使えない言葉をのたくった若人の証 砂の月這い出る 色砂漠の景観 肉の草木が生い茂るオアシス 赤い実 青い実 混同の 影も結べず縮まりこんだ姿は まる…

O-Wan

透明なプラスチックの壁 見えない壁に喘ぐ 片言の正しさなんて 役立たずな 秋の日の扇風機みたいだ プラスチックの家は狭く 篭った音も洩れて流れる 聴きたくない言葉ばかり 白け始める水面下の心 抑圧 解かれた 束縛も儘ならず 思い出した様に 涙溢れても …

Feigned love

偽英語歌詞 意味チグハグだろぅな・・・ 翻訳サイトバンザイ(蹴 "Feigned love" I leave you today I had a lot of love having been given by you You gave me the feigned love You gave feigned love to me and deprived me of a lot of things. You tried t…

トロノユは黒猫

トロ トロ トロノユ 愛しい子猫 トロ トロノユ 黒い猫 真っ黒尻尾を面倒臭さそうにユラユラ トランプティーノ 逆さま回し 鳴いてる 銀のお髭ですまし顔 貧相な顔で世を拗ねるのね トロノユは謎めいた子猫 透明じゃないけど 人の間を擦り抜けて行く 鳴く声は…

とも(もの)

遠く煌く お月様に 影を作る 蝶々の黒 蹲ってさ 膝を抱えてさ 硝子の欠片 カチカチ合わせる 邪に 口元を歪め 夢を見るのさ 見えないものは 見たくないもの 聞こえなもの 聞きたくないもの 煌くお月様は隠してるのよ 茨の森に 隠れた乙女が 幾日たてど 戻って…

箱蟲

「開けてはいけない扉の向かい 手を合わせて泣きじゃくる人々の上空 成層圏の彼方 宇宙線を浴びた蟲の一団が 鳥肌の立つ羽音を起てて この街に落ち 人々に同化していく 僕は音もなく部屋から飛び出し 空を仰げば尊し 逆さまの塔の 輪郭が見えるほど 白い羽虫…

-邪昂-ジャコウ

常夏日差しニャ 耐えらりゃしニャー 日差しが暑いよ 湿気はイヤン アイスが無くッチャ 生きては行けぬ タクラマカンさ 熱砂地熱 雲のレンズで照らし出される 光る太陽 陽光 陽光 光合成は草に任せて 僕らは歩く 逃げる 足さ んが 改変 覚醒 永遠地熱 永遠地…

オサカナメモリ

古錆塗れの歯車ラジオ 挙げろジグ回せ 未来が響く 鉄の音さ 金色の天国 羽虫連なる可愛いあの子が 夕闇電波を 泳いで渡る その姿がとても おぞましく 耳を塞いでも聴こえる 神様から 貰った 鋭い背ビレで 電波を切り取り 繋ぎとめておくれ 僕は既に待ってい…

マヨイヒト

足音 消えるまで 駆け出した夜の火は 月影さへ忘れ 迷う様に駆け出す 零れ火 振り返り 震える声で隠す 浮ばない言葉では 誤魔化す事も出来ずに 無くし物は何時の日か 見つからぬ 霧の様に 触れる度に 疼く心の中で 闇で 光る 声 面影 消えぬ夢 思い描く笑顔…

ハライエ

文字で表皮を漆黒に染める ビー球の中で何が眠る 転がるように 綾に移ろい 丸々姿は件の骸 永遠 永久の 終りに過ぎぬ 胎児の夢は開かれた 憾むそぶりで 風を透かす 埃を知らない 我侭天子 ビー球は 転がり去れど 轍に呪詛の 言葉が沈む 黒く佇む姿 在れ 絶え…

キナナク

緑の薔薇の園の奥深く 仮面で出来たお城があるよ 道化師に騙された少女が辿り着いたのは 朽ちた瓦礫の山の中さ 嗚呼騙されたって 悔しかったら泣いてみなよ 後悔ばかりを責めてるみたいに マゴマゴしてる内に時間ばかりが過ぎて すれ違う危さには気が付いて…

ホワイトサンダー

欲張りすぎた 右手で声高に 叫び続ける 信じたい人格を 朝から走る 夜まで 走る すり抜けえていく 黒いアスファルト 崩れ 沈み行く希望の印を 浅ましく セルフタイマーで捻じ伏せて そんな緑色した 幻覚作用だ 悶える様に 欠伸をしたら 置いてきた感覚だけ …

Pepper fruit

黒い太陽の輪郭が 形を変えて降り注ぐ記念日 目新しい服を着て 目隠しの子供たちと悪魔の呼びかけに答え 2で割れる数だけピンク色の林檎を食べた 目隠しで見えない世界なら 悪魔の声に従うだけさ 歩く足並みが怖々でも 胸を張って歩けよ 悪魔の声に応えた …

ピコロボ

スクラップの中で 生まれた機械人形 ピコリピコリ 目が光る 月を見る 浅い温もりの中で 立ち上がる 解らない事だらけ だから 出来過ぎた頭で 明日の朝また飛び出す 問いかけを 数えよう 機械の目をして 全てを見直そう 口から煙をモクモク 出して 存在感だけ…

かまくら毛布

手を繋いだ 幸せ 頬を寄せた 幸せ 温もりの 取り替えっこ 心が温か 飛び跳ねるよ 声を交わす 安らぎ 目と目合わす 一時 悲しくも 無いのに 何故かな?涙が出ちゃうよ 二人 見つめる 先っぽが 綺麗な事一杯 だったらいいのになぁ 今日が ずっと ずっと 続いた…

白いマフマフ

白い生き物 僕はマフマフ 傷つきやすいから気を付けて 真っ白なんだ 目も鼻も無い 本当は自分でも良くわからないんだよね 僕の住んでる白い丘には 彩りの行列が続いてる 誰も白い僕を見てくれない 気付いてくれないけど 僕も怖いからそれで良い 誰もいない日…

片子座の空

待ち合わせ 彼は来ない それでも待っているつもりで 夜は更けていく 都会でも輝く星に思いを架ける ふっと息を吹けば 白く薄く消えていくばかり 数え切れない溜め息が星明りに散らされ 街に光が灯り始める ベンチに置いた手が冷たくて ポケットに手を入れて …

Folidol polka

小鳥の赤い風車の下にゃ マネキン畑が段違いに広がって のっぺらぼうの顔々が並び 自己鑑定のプロペラに書かれた通り 幽霊達の行列は続く 佇む影はマネキン人形 今で666体目の乙女人形 人形の眼は薄笑う硝子球でも 捨てられた自動運転が怖くなって 泣き喚い…

犬脚のモユコ

Y字路に佇み 黒い影の男が歌いますは 楽園を捨てた十字架の歌 使い古された丸いオルガンでは はい 誰も見向きも止まりもしない その傍ら 白地の点線線路の上で 毎夜赤が揺れる 赤い服着た目立つ少女 歩きずらそうなハイヒール 今日も暫し影男をじっと見つめ…

さかな気球

海の様な青い空に さかな気球はフワフワ浮いてる 泡の様に消える雲を 尾っぽからゆるゆる出して 浮いてる 風に吹かれれば何処かに気ままに 流れ流れ行くよ ぽかぽか行くよ 行くよ 深い谷底の様な僕らの街では ピカピカ光る海底散歩 空を仰げば大きな影の中で…

回転奏者

回転オルガン回す オルガン回す 口笛にオルガン 回す足並み 消えては現れ 人並みが絶えない 人間オルガン鳴く 回して啼く まるで人形劇の 丸いオルガン ツクラレビトの 囁きあいの様に 星のように光る 選ばれる1~5 オルガンの音色 鍵盤の代わりに憂う車輪…

不機嫌ドロップ

無制限に吐き出される ドロップドロップ色とりどり 星と見まごう程多く 作り出す人々は戯けている つかめない両手必死に動かして 連なりにドロップが浮かぶ 二等辺三角形の沢山付いた溜め息 忘れられない事はいつもおざなり 一体何時からだろうか 人の数が一…

ジェム

眠れない癖に眠る夢を見て 不愉快に騒々しい僕達 笑って歩き出した兄さんは 時たま小瓶を傾けながら 危なっかしい足取りで 何処に行く訳でもなく 誰を探す訳でもなく 僕達から離れていった 兄さんの小瓶は水色 水色で底が深い青なんだ 下から覗けば真っ暗で …

イコール -7

儀式に縛られてるの? 心は閉まっているのに 今日まで何を失って 一体何を得ただろう? 青い青い僕の影は 思い思い自分らしさの後ろで 涙 声を失って幾日立つのだろう 歩きに変わったこの脚は 風に押され軽く痺れている 髪とペンの願望 望むままで狂ってる …

オグ・ガラの幻想夢

誰もいない罪人通り 誰かの手を借りて私は歩く 深い青の路は闇 細い絆を絶たれる 誰かの目一心に借りた 私の愚かさは くすんだ セピア色にしか映らない時間を 黒く染め上げる 逆さまなのは世界じゃなくて 私の頭が壊れた玩具だから 首がずっと落ちそうなの …

アイアンマン

ボルトを回す仕事をしてる 古い男はボルト回す 彼女の声を聴く為には 回すボルト ギュルギュル ネジ止め瓶が割れても 音もしやしないのに 男の回す 鉄の音だけが工場に響く ボルト回す男一人 腕にはとうに感覚が無い 彼女の声は聞こえて来ない ボルト回す ず…

蜜鳥

琥珀色した人工娼婦は 夜の歩みを止めはしない 束の間の楽園 街は灯りと深くなって 演算の二人を演出する この街に満たされる愛は無い 制御された心臓群が 糖蜜の様な愛を知った時 抑圧を解かれ焦がれた娼婦は 悦びの絶頂で自爆する 今では 担いで逃げる男も…

メトロジー7000

虹色の円盤 映るキミを 片道だけ 追いかける 数枚の円盤 互い違いに乗せて ハテナ顔のキミには 空気旅行と言って 回転速度を 測って 黒い箱に耳を付けて 十字架ランプ 一斉に 今宵 燃え堕ちる 塔と機械はまだ動いてる 古い演出の繰り返しだけど 時計塔は改造…