風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

メトロジー7000

虹色の円盤 映るキミを
片道だけ 追いかける
数枚の円盤
互い違いに乗せて
ハテナ顔のキミには
空気旅行と言って

回転速度を 測って
黒い箱に耳を付けて
十字架ランプ 一斉に
今宵 燃え堕ちる

塔と機械はまだ動いてる
古い演出の繰り返しだけど
時計塔は改造で電波塔に
私には今でも 時を刻んでくれる

蒸気 染まる 赤に 燃える
部屋は妬色に 染まってしまう
リセットが怖くて 秒針を進めたいのに
私の部屋には時計が無い
時計はあるが デジタル仕様で
これじゃ秒針が 動かせない

虹色の銀盤 回すから キミよ
時代遅れの 靴を履いて
風船片手に
昔流行った歌を 歌っておくれ

何もしないでよかった
何をするのも怖かった
一日が話にもならない
繰り返すだけ 預かり時計
短針と長針が 絡まりあって
だけど時計は 動いてる
早すぎたアラームの
遅れてきた過ち

グロデスクな
起源主義で 在物捉
アダムとイブじゃ
ロボットは 酔えない

大きな人だけ生きてる
ワルツを踊る
ワルツを踊る

今日から 生きて 生まれた私が
5%の 幸せに縋ってる