風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

小箱破壊命令

硬いベットの上
濡れた眼が鬱陶しい
口と心の間の小箱破壊指定
虹の渦巻きが溢れ出す

誰よりも当然だと思ってる
泣きじゃくる子供達を眺めて
自分も泣けてくるそんな愚か者
失敗したその手は何処へ行く
この頭でこの脚で腕で
何もかもほら見えてない

暗がりなんて本当は無いのだ
世界は光で出来ている
自分が暗いお城に住んでいるなんて
そんなの妄想で自分勝手だ
楽園なんて本当は無いのだ
絵空事が最後の砦
答えのない感情
誰か理解してと懇願

意味を知りたいなんて
それはただの
対人モラトリアム期間だから
今日も一日怯えた眼で逃げ回り
子猫の様に眠っていよう

長くなった前髪
使い古しのシーツ
叩かないと動かない目覚まし時計
食後何文後のプリン
季節が変わり今日になっても
何も変わらない
誰かすくい上げてよお願いよ

口と心の間の自動翻訳小箱
壊して破壊して
破砕して粉砕して
折って畳んで鼻かんで捨てろ

捨てても壊しても小箱が消えない
暗闇の淵から湧き出す
それなのに世界は光で出来ている
世界はほら眩しくて見えない