風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2007-10-15から1日間の記事一覧

煩瑣唱

舞い落ちる雫は泡沫の果実 詩歌の音遠く 彼の岸に捧ぐ 命 霧雨に散るとて 数多の鈴の音 我が身を絆す 厳存は 清き施しの果て 難き憧れ その身に宿し 静寂は空ろ 存外の身体 仮初 嗚呼 尊き躯踏み越え 大切ない我が身 詩歌と奉ずれば 神解け 懐に落ち 宙限り…

ピコロボ

スクラップの中で 生まれた機械人形 ピコリピコリ 目が光る 月を見る 浅い温もりの中で 立ち上がる 解らない事だらけ だから 出来過ぎた頭で 明日の朝また飛び出す 問いかけを 数えよう 機械の目をして 全てを見直そう 口から煙をモクモク 出して 存在感だけ…

かまくら毛布

手を繋いだ 幸せ 頬を寄せた 幸せ 温もりの 取り替えっこ 心が温か 飛び跳ねるよ 声を交わす 安らぎ 目と目合わす 一時 悲しくも 無いのに 何故かな?涙が出ちゃうよ 二人 見つめる 先っぽが 綺麗な事一杯 だったらいいのになぁ 今日が ずっと ずっと 続いた…

白いマフマフ

白い生き物 僕はマフマフ 傷つきやすいから気を付けて 真っ白なんだ 目も鼻も無い 本当は自分でも良くわからないんだよね 僕の住んでる白い丘には 彩りの行列が続いてる 誰も白い僕を見てくれない 気付いてくれないけど 僕も怖いからそれで良い 誰もいない日…