風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2007-10-09から1日間の記事一覧

さかな気球

海の様な青い空に さかな気球はフワフワ浮いてる 泡の様に消える雲を 尾っぽからゆるゆる出して 浮いてる 風に吹かれれば何処かに気ままに 流れ流れ行くよ ぽかぽか行くよ 行くよ 深い谷底の様な僕らの街では ピカピカ光る海底散歩 空を仰げば大きな影の中で…

回転奏者

回転オルガン回す オルガン回す 口笛にオルガン 回す足並み 消えては現れ 人並みが絶えない 人間オルガン鳴く 回して啼く まるで人形劇の 丸いオルガン ツクラレビトの 囁きあいの様に 星のように光る 選ばれる1~5 オルガンの音色 鍵盤の代わりに憂う車輪…

不機嫌ドロップ

無制限に吐き出される ドロップドロップ色とりどり 星と見まごう程多く 作り出す人々は戯けている つかめない両手必死に動かして 連なりにドロップが浮かぶ 二等辺三角形の沢山付いた溜め息 忘れられない事はいつもおざなり 一体何時からだろうか 人の数が一…