風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

クマさん大好き

ぽっかり ぽっかり 浮かんでる
ワタシの ワタシの 大好きクマさん
ボタンの瞳が可愛いね
黒いお鼻 可愛いね

大切 大切 大好きクマさん
今日も抱きしめて 軽くお散歩
少し破けた尻尾から 真綿の白が覗いてる
直してあげたいけれども
直せないよ ゴメンね

夕闇が遠く 時間も軽い
クマさんを抱えて 踊る
黒い太陽の降るこの街でも
クマさんと二人なら生きていける
気持はいつでも 背中合わせ

不思議なクレバスを 泳ぐように一人
駆け抜ける 夢にまでに見た言葉
見つめた後姿 消える事が あっても
僕は何時までもここにいてあげるよと
悲しそうな瞳でクマさんは言った

ぽっかり ぽっかり 浮かんでる
ワタシの ワタシの 大好きクマさん
見慣れた ボタンの瞳
見慣れた 黒いお鼻
今はなんだか 悲しそうだよ