風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

ホワイトサンダー

欲張りすぎた 右手で声高に
叫び続ける 信じたい人格を
朝から走る 夜まで 走る
すり抜けえていく 黒いアスファルト

崩れ 沈み行く希望の印を
浅ましく セルフタイマーで捻じ伏せて
そんな緑色した 幻覚作用だ
悶える様に 欠伸をしたら
置いてきた感覚だけ 呼び覚まし続けて

白い雷に 打たれた 少年は
きっと不幸だ
夏の日に白い雷に 打たれるなんて
そりゃもう 不幸だ
今更言うが
とにかく言うが
僕が解ってやってもよかったな
偶然が重なり合って
繰り返す事なんて無いと 信じたかっただけ

無気力すぎた 左手で意気も無く
叫び回るんだ 転げ回る様に
白い雷に 打たれた 少年は
不幸だったが

でも恨んじゃ駄目
恨んじゃ駄目さ
大雨が来ておじゃんになったって
全て消して貰えるなんて
都合 善くは いかないもんだ