風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

オグ・ガラの幻想夢

誰もいない罪人通り
誰かの手を借りて私は歩く
深い青の路は闇
細い絆を絶たれる

誰かの目一心に借りた
私の愚かさは
くすんだ
セピア色にしか映らない時間を
黒く染め上げる

逆さまなのは世界じゃなくて
私の頭が壊れた玩具だから
首がずっと落ちそうなの
太陽が眩しいから

白い月の幻
歪んだレンズでは
あなたは誰?
私は誰?
踊らされているの
それもわかってるの
消えない傷跡は赤くて
太陽を思い出したくないのに

それは
それは
許されざる明日の闇
暗い奈落の舞台の上

悪戯に弄られて
もう何もわからない
操り者の眠り
悪戯小人何処かへ消えた
私の首を返して

誰も止めてくれない問いかけを
何遍繰り返せばいいの?
救いは無いの?
自由は何処なの?

涙はとうに枯れたと思っていたのに