風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

詩_019

ありとあらゆる必然が止めどなく流れ
空に轟く風音が 人々の 嗚咽混じりな叫び声に変わり
翼無き主は 礎なる術に 新しい響きを求めただ ただ 儚く
囁き 呻き 嘆き 喉が潰れて声が出なくなろうとも
囁き 呻き 嘆き それが無駄だと気づいていても
囁き 呻き 嘆き その内なる火が消えゆく寸前さえ
全ての 生きとし生ける物達を想い 導き 救うであろう
黄金の炎よ 尊き大地を照らし あらゆる闇を遍くてらせ
大地を這い回る物達よ 救い無きは 黒く虚ろに移ろうのみと知れ