風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

けらくてん

 
限られた
限られた
仕切られた
止めた
これからの
今からの
呻き声
足跡ひとつ

千手 千手 萬寿 無窮
アポトーシスの楽園

限られた 時
限られた 意味
仕切られた 身体
止めた 心

これからの 予定
今からの 恐れ
呻き声 ため息
足跡ひとつ ふたつ

斑模様の曼陀羅街道
道行きはアミダくじ
足の裏 熱を帯びた
頭を垂れて
首を振った

何処かで蝉の声
溶けていくこの影を
押し止めては
押し止めては
真っ白な目 見開いて
天 点 展
飛び石 てん
五つの指
いついつ出やる
セピア色の空気が押し寄せる

それは波のよう
それは風のよう
それは他人のよう
それは

てん てん てん
五つの指は開かれた
青い柱の その先までも