風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2008-02-13から1日間の記事一覧

黒いお山

黒いお山の天辺に 訳の解らぬモノばかり 皆が 皆捨ててゆく 嗚呼... 黒いお山の天辺に 僕は行って 見たよ そこは訳の解らぬモノだけで 埋もれてた 黒いお山 黒いお山 お空が近い 黒いお山の天辺で そのまま幾日過ごす なんだか訳が解らなくって 心っ細い 黒…

夕方水槽(tank)

マナコ まなこ 眼 海鼠 夕闇の自然階段 真っ事落ちる水の底 幼い女が髪を振り乱し 若布よろしく顔に貼り付けて 七人の娘さん 七人で歩く 水槽の螺旋階段 一人一人行進して歩く 泡がぽかぁ 六人の娘さん 六人で歩く 青い顔して 十二の瞳をキョロキョロさせ 泡…