風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2016-01-09から1日間の記事一覧

きば と つめ

手足を子供みたいに振り回す きばとつめの道歩きながら 乱雑な白い色の 灰色の道 陰を見る ゆけゆけ と戻らぬは 鈍い痛み そしらぬ振りで 気づく事さへ忘れれば 死ぬと言う語も軽くなる 一つ 嗚呼 二つ 嗚呼 色を吸いとり形と成さば 嘆きのまま墓場に埋めて…

てふ

青色の空に橙の空気 混ざりあって紫色の空 てふの羽に照り映えた 揺れて変わりゆく 黒に行く末の色 黒色の空に白い星光 飾りたてて闇色の空 きらら ちかちか 瞬いて 街を見下ろす てふの羽に 天上と地上の光が写りこむ ひといきれ 変わらない事も無くて 思わ…