風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2019-02-24から1日間の記事一覧

そらっぽ

繋ぎとめたステレオグラムの世界 寄せえては返す 前照灯のさざ波は 何時までも泣きじゃくるみたいに この場所を この時を 大きな流れの奇跡なんて呼ぶんだ 指先と歩幅と 街の音の匂いと 黒を薄めた青を辿る指先 失われていく 手の中のほとぼり 空想で 空っぽ…