夕暮れ色の指先で 指差す先は淡い虹の麓 はらはらと落ちていく欠片 その色の切れ切れは やがて滴に変わり 形を失いながら消えていく 滴は密やかに身体を濡らし 確かに感じた感触も 熱を帯びた記憶も 水面の生じた波紋の様に ただ静かに広がりながら まるで何…
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