風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

ホシカゲサヤカ

 
この道は何処までも
零れそうな星星の沈んでいく麓まできっと

暖かい風の 暑い日差しの
柔らかな雲の 冷たい空の
なだらかな濃淡で景色を変えながら
ゆったりと伸びていくのです

退屈な溜め息を思い出してしまったなら
歩いた道をクルリと振り返って
その場で二三度足踏み 笑って
また足の赴くまま歩いていくのです

遠く見上げた空よりも 頭上の星は少ないけれど
星は確かに瞬き おぼろげだけれども影を作ってくれる
だから道を探し 見つけ
そして歩いていく事が出来る と思うのです