目を覚ましたらそこは
私の良く知ってる路だった
失った恋の数と
愛の数を足して二で割っても
割れてしまったワイングラスには足りないの
ふらつく足で世空の道を仰げば
そこには捨てられた真鍮製の時計の秒針や
割れたグラスの欠片達
訳の分からないガラスのオブジェ等で
埋まっていた
風になびく私の髪が鬱陶しくて
暗い寂しい空虚な心を
その愛おしいゴミ達で補おうとしている
馬鹿ね間抜けね
詰め込まれるモノに罪はないの
ただ白け始めた空を見ていたら
無性に何かに当たりたくなっただけ