風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2006-12-07から1日間の記事一覧

詩_007

気まぐれな空を見つめて 返す言葉も見つからないまま いつのまにか花は散ってしまったの 窓越しに雨を見つめながら 私は新しい傷跡をなぞる 十月の夜は冷たくて 何げない振りがよけいに悲しい

詩_006

貴男のくれた赤い風船 気持ちを込めて空気を入れている時は わくわくして幸せ だけど それ以上空気が入らないってわかったら 何故かしら途端に冷めてしまうの さっさと口を縛って 手を離して飛ばしてしまおうかな 今度は自分で新しい風船を見つけに行くから