風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

3⃣7⑥

吹き払う一瞬の毎日は
重ねあうポートレートの連続
夜の長さを意識しなくちゃ眠れない
「誰かに」なんて縋った遠い憧憬

闇を見つめる目の
その中にある思いだけが
少しのズレも許されない
頑なな手を握った実在

きっと誰も知らくて
誰でも知ってるんだ
疑問符を投げかける事も忘れて

すべてが終ること
退屈に安堵した
納得する振りの
大人になるんだろう

君という事象が
逆さまになっても
きっとこの音さへ
無かった事になるよ

繰り返す
繰り返す
言葉にならない
この工程
アポトーシスは笑う