風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

REpane

 
しぼんだ風船
空気を入れても
ひゅーひゅーもれて
しぼんで痛い

寂しくって悲しくって空しくって
惨めで怖くて背中が篤い

目も鼻も口も指も
何も望まない
息を止めても消えていく

しぼんだ風船
苦くて痛い
ひゅーひゅー息の音
置く場所も無い

色とりどりの空気を集めて
大きく息を吹き込んでも
わたしの輪郭変わんない
硬い風船変わんない