2022-03-09 あのころの 詩・散文詩(最近) #詩 あのころの目あのころの色 黒いほど群青の空眩しいほど真っ白な雲 遠い日の町の空気と光と影と雑踏しんぴんの目でしんぴんの心で何も考えず歩いて そうしてどこへ歩いて行ったの?どこへ歩いて行くの?飛び石みたいに家路を探すさみしい背中は丸まって足音だけを繰り返し切なく砕けた砂と石 あのころの目とあのころの色と切なく溶けた夢の影 一凛 花は散り 一片空へ吸い込まれる様に飛んでいき見えなくなるまで見送った きっと黒いほど群青の空へきっと眩しいほど真っ白な雲を越えて