風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

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思い切りがさばった
荷物を持って
並んだ並んだマークのある道
葬列みたいさ誰もかれも顔を見ない
伏せた目の中を魚が泳いだ

思い返さないように
頭を振って踊る踊る 心の中だけ
アナタを見たよ
揺れる陽炎のディスプレイの中で
いつか到着すると字幕に書いてある
見失わない様に
見失わない様に
おまじないみたいな

混ざりあう街の混ざり合う色が
排水溝に流れる水みたいに
収束しながら落ちていくんだ
やぶれかぶれの色を持て余して
やがて真っ黒に変わりゆくままに

思い切りがさばった
荷物を持って
並んだ並んだマークのある道
葬列みたいさ誰もかれも顔を見ない
伏せた目の中で太陽が昼寝

降りてきたやぶれかぶれの色の中泳いで
決まりきった繰り返しを求めて
思い切り振りかぶって一歩
靴の鳴く音一つ闇へ消えた


思い切りがさばった
両手を降ろし
並んだ並んだマークのある道
思い思い煌めいた伏せた目の中で
浮かんでくる言葉ばかりが
他人を見てる