風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

Album

 

君が望むなら
小さな檻の中に手を突っ込んで
指先に触れる感触だけ
君が望むなら
夢見るように呼吸を繰り返し
空虚な時間にため息をつく

えいえんと言う
その大きさは
君の両手で量れない

それでも
君の悲しみを知ろう
君の喜びを知ろう
呼吸は泡に
声は波に
広がり続けて消えていく
その時までは

君が望むなら
夢見るように呼吸を繰り返し
空虚な時間にため息をつく

壁の凹凸を
何かに見える天井の模様を
それが真実と気が付くまでは