風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

e(a)ffection

 

 


雨粒が一つ 弾く振動が一つ
波紋に揺れて 色を変えて

手を掲げてお道化るように
歌う 歌う 歌う 音

歩く足音 土の上に足跡
色とりどりの匂いを立ててさ

手を掲げて祈るように
歌う 歌う 歌う 音

雨の中の一粒が
僕の肩を少し濡らす
鏡の表と裏のこの世界では
君の肩も少し濡らしているのかな

雨粒が一つ 弾く鼓動が一つ
波紋に揺れて 奔放に跳んだ

歩く足音 一つ 足跡揺れて
手を掲げてお道化るように
歌う 歌う 歌う こえ

同じ場所 同じ足跡 ぐるぐる
馬鹿みたいに口を開けて
口の中の水たまり 落ちる雨音は
メトロノームみたいに
規則正しい