風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

カタクナナココロ

Ah...
心の 心臓の下に 真っ黒な植木鉢が置かれる
悩みや 悲しみの種が撒かれ 水なんてやらなくても勝手に育つさ
Ah...
心の 心臓の下に 小さな植木鉢が広がる
苦しみや 怒りの種がぶち撒かれ 心臓に干渉して心音をダメにする

想いは 改変された心臓の鼓動の中で振り返る 自分の冷たい瞳に
見えもしない 欲望をただ から回りに唱え続けてる
やるせない自己(セカイ)
願いは まだ温もりの残る 部屋の中で飛び立てず 泣きじゃくる
尚二の足を踏む 些細な旅立ちさへ 大げさに語り続けてる
愚かだと嘆く自己(セカイ)

種袋の中は 毒々しい色の種ばかり 花の咲かない種ばかり
鮮やかな色した 種は 何処へ消えたんだろう?
悲しみの種は 棘の付いた茎が 心臓をズキズキ傷つけ
憎しみの種は 太い根っこを這わせながら 押しつぶす様に絡みつき
寂しさの種は 細く冷たい葉で 何もかも覆い隠す

何処にも見えない 何処にも感じない 
透明な蛹みたいな ちっちゃな身体抱きしめ
永久落下のムカツキにも似た 胸の焼け付く憧れに
縮こめた手足 ローマ字で画かれた記号を胸にひっそりと抱いて
青い世界を見る

たった一つだと無邪気に信じた想いは
改竄された 自身の位置 特異点

機能 機能 増えいくばかりで
発露 発露 満たせない儘
右往左往 右往左往
カタクナナココロ ヒトツコトリ