風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

追い星


水色の波を背に
踏みしめる赤い砂のほころび
空想があくびを一つ
吹き抜ける風に二羽のカモメ

目元を照らす幻灯の虹
伏せた目で捉えきれない光彩
止んだ雨の音を心で受けて
代わる代わる熱に浮かれる

水色の波を背に受け
見上げる瞬きに散華
波は光になって
流星になって
数多眼前へと飛び立ちゆく