風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

2019-08-22から1日間の記事一覧

マヨイ

30分の環境の変化顔を照らした文字の光はまるで窓の外遠く揺れるモラトリアムの丘アンビエントの意味なんて切り取られた舌先三寸の選択肢 見えない夜に消えては現れるその事実だけ思い描いて 迷子の子猫は逆さに歩く逆さに歩いても子猫は子猫さ 居心地悪く天…

プランク

ステップ目測予想の範疇 見切り発車のどつぼに落ちるきらめき さざめき底からやってくる あめき 硬い殻の輪郭を選んで秘密主義の振り付けで踊る 夜でもなく朝でもなくじょうろ枯れた心のプランター ごごご街の纏まり低い音まるで嵐の前みたいな 立ちすくむ勢…

ぐろう

向かう路は迎える路は仄かに光る 誰かの苦い顔ふいに呟く嘘空気の味の違いは懐かしいそりゃそうさこんなこんなに暑いんだから はにかむ タバコの煙を吐き出す様なため息散々に散らかって痛みさえ はにかむ並んで手を繋いだ六角形のビルの中で ロケット 流線…

追い星

水色の波を背に踏みしめる赤い砂のほころび空想があくびを一つ吹き抜ける風に二羽のカモメ 目元を照らす幻灯の虹伏せた目で捉えきれない光彩止んだ雨の音を心で受けて代わる代わる熱に浮かれる 水色の波を背に受け見上げる瞬きに散華波は光になって流星にな…