風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

NeN NeN


不燃物みたいな
消し炭の

面影ばかりの迷惑さ


吐き出す息は黒々と

透明な質量と体積の

身体に纏わりつく四方の壁

 

瘡蓋剥がれたその下は

前より固くなったとさ

そうして広がる足跡は

円を描いて塗り潰し

 

眠り眠れよ

仮想の君は
戦いの終わりに欠伸を一つ

騎士は錆び付き
薄笑い
それでも踊る
孤独の陰で