風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

かかききかかけけ

 

ふと気が付く線の太さで
線の数だけ思いの丈が
伸びゆく程に 音は大きくなってく

ありありとしたリアリズム
目を隠し 無いものと考えてる
全部 質量に溶け出して
足元の不確かさだけが遠のく
サイレンが鳴る
目線さへ 聴こえなくなる程
五月蠅い

OFF OFF
求めてる 手は伸ばさないけれど
数え歌のひもじさは
やがて来る薄氷の
終焉の軋み音

酔って
火照る
風の色も見えなくなったと
吹かれるままにここにいる
西の風 バラバラのパズル
言葉が朽ちるまで
雑草みたいなもの

器は1と0で満ちる程
そしてそれが消費される速度で
静寂は回る 暗がりの騒がしさを感じて

ラクタを繋ぎ合わせた君に見る
暗い鏡の その先へ
僕はいけないよ
それが幸せかは 知りはしないけど

朝焼けが朝焼けが
星も月もすべて燃やして
流星が落ちていく
白い線を引き
僕の輪郭の上に遠慮なく 格子の如くに
塗りつぶす
そうして流星は地面に砕け
砕けた欠片は蝶になり
真白い蝶がひらひらと青い空をはためく