風見鶏テキスト

たまに思い出した様に散文詩を書きます。

開く

内側の力

その身を通り抜けてゆく

近くの何かに作用する

その工程

その過程

流動のオルタナティブ

 

隠されてもいない

黙されてもいない

ただ知らぬまま

興味がないまま

1と0の瞬間

ない交ぜの吃り

 

高級現実は

性悪説のシンドローム

ゴルゴダの丘の上ではまだ

立て看板の矢印が

遠く葬列の銃声が

闇雲に乱暴に消えていく

 

この場所で蝶の影をおくろう

青い蝶の青い影を

幾万のはためきを

蕾のままで

臺の下で